役者対談②中村美貴さん

『終わってないし』 洋子役


南出:ようこそ、らまのだのせかいへ。

中村:どうも、どうも。

森田:ようこそ、らまのだへ〜

中村:お邪魔します〜

森田:いかがですか?洋子という役についてなどなど。

中村:最近、陽一が愛おしいんです。一緒に居たい理由も、離れる理由も、頭とかじゃなくて、感覚的に感じられるようになった気がしますよ。

南出:わぁぁああ、すごくうれしい!!

よくね、何で洋子が陽一とつきあったのかが、わからん。描かれてない!と、劇評に書かれたことがあったから。

わからんかな~。わかれよ!(いや、わかってくださいよ!)って思ってた。

そんな、私はこうこうこういう理由で陽一が好きになって、こうこうこういう理由で別れます!なんてゆーたら、おもしろくもないし、そもそも言わないし。

中村:ですよね。

南出:わかってもらえたのは作家冥利に尽きます。

それも明確な説明でなく感覚でってのが、ほんと。すごく。ありがとうございます。

中村:ちゃんと、そこには理由は存在するんだけど、なんか、そこじゃないところが働くんですよね。

森田:本当にどんどん二人の関係が鮮やかになってきましたね、最近。スタジオに入ってからかなぁ~

中村:立ち始めてから、何かがラクになった気がします。洋子を一人の人間として見れるようになったからかなぁ。。

でも、だからこそ、自分で足りてないところが うーーーー!ってなります。なってます。

森田:作品全体を見ても、洋子って本当にアプローチが難しいと思うんです。でも、彼女は本当に本当に重要なんです。

作品にとって、そして、陽一にとってのアンカーだなって思います。

中村:そうですよねー。ほんとですよ。

森田:最近、洋子の重さ?みたいなのが、欠かせないんだって思うんです。陽一にとっても、作品にとっても。

中村:あーーーー、わかります。

森田:ずっと、いるです、あそこに。怖いな。おばけみたい。

でもいないのに、いるって、役者として、かっこいいですよね。単純に。

中村:かっこいい!それができたらいいなぁ〜

南出:中村さんはきっと、居なくても居る何かを絶対残すと思う。オーラというか残像、陽一の背後に。それが、すーーーごいたのしみなんです。

中村:あーーーー、そうですね、わかります。南出さんの期待に応えられる様にがんばります。

森田:陽一役の日下部さんとはいかがですか?

中村:素直に意見交換できるし、なんだろ、芝居に対して、あったかい方だなーって思いますよね。あったかいって表現が合ってるかわからないけど。だし、素直だなーって思います。

わたあめみたいな。あ、褒めてます。

ただ、相手役 っていうより、陽一として見てる時間の方が多い気がして、逆に日下部そうさんの時の方が不思議な感じ。

森田:ちょっと神々しく見ちゃう時があるんです。

中村:あ!それすごいわかる!

南出:ほんと、そう思う。

中村:魅力的な方ですよ。

森田:神と話したらこんな感じかな。あ、意外と人っぽい、みたいな。

南出:不思議な方だ・・・

中村:あーーー、わかるー。笑。どこまで考えてて、どこからが未知なんだろう、みたいな。

森田:だけど、中村さんがお芝居してる中で、同じ空気の中にいるときありますよ!きっと、感覚交換してるからですかね?

中村:え!ほんとですか!?神に包まれてる。。

南出:理想の洋子の理想像、みたいになりそう。

中村:どんどんハードルが上がってゆく、、

森田:中村さんって、ボーイッシュのようにも見えるけど、全然そんなことなくて、大人に見えるけど、少女みたいで、すごくその曖昧なところがとてもいいなって思います。それは、洋子へのアプローチなんですかね?

中村:私、不器用だから、アプローチとか、多分あんまり考えてないんだと思うんですよね。いや、考えてないというか、組み立てて、とか、計算して、とか、得意じゃないんだと思うんですよね。

森田:中村さんの感覚の鋭さはすごく感じます!

中村:色んな事イメージしたり、自分のモノから引っ張りだしたり、それを、きっと森田さんや、日下部さんが、どうにかしてくれてるんですよ。私、よく色んな例え話とかするじゃないですか、それをね、ほんとに、皆さんあたたかく聞いて下さって、話してるうちに勝手に自分で見えてきたり、森田さんの言ってる事の芯のところがわかったりとか。皆さんに感謝です。

森田:そうゆう感覚って人それぞれに違うものもじゃないですか。だけど、中村さんの感覚で出してくださるものって、私の感覚と割と近いんです。

中村:そうそう!森田さんと近いなーって思います。だから、すごく助けてもらってます。

森田:やっぱり中村さんはそこがダイレクトに演技に繋がっているですね。

中村:頭っていうより、感覚で掴もうとしてるんですかね、私は。

森田:自分を切ったら役の人物の血の出るくらい、自分の皮膚に近い感覚で芝居する感じが好きなんですよね。それは日下部さんもそうなんですよね!

中村:そう思う!

森田:だから、お二人の感覚の交流がうまくはまるとすごいことになりそう。

南出:あかん、やっぱ。なんか、動悸が・・・。 聞くんじゃなかった。

中村:なんとなく、洋子って、中村美貴が使えるトコロ、意外とあるなーって最近思うんです。これもまた感覚的な事になっちゃうのかもしれないけど。

南出:それはどんなとこですか?

中村:おっきな意味での恋愛観、というか。 距離感、とか。私は洋子より甘えん坊ですけど。

森田:中村さんが甘えん坊なのわかっちゃってました。

中村:あ!バレてました?

森田:ちょっと!

私の頭の中いた洋子に甘えん坊はなかったんです。

だけど、中村さんを見て、ありだな!と思いました。

中村:あ!そうなんですか!?その人にしか見せられない顔が上手に魅せられたらなーって思う。

大丈夫ですか?森田さんの洋子像と違ってて。

森田:裏切ってくださって、嬉しいです。俳優さんが私の思い描いてた人物を超えて飛んでいくの、嬉しいです。私だけでは見えなかったものが見えて。

中村:初めて本読んだ時、すごく日常をうまく切り取ってるなーって思ったんですよね。人の、表と裏と、それを隠す何かのバランスが絶妙だなーと。

森田:中村さんの洋子の、陽一にしか見せない一瞬の表情とか、息遣いを見てドキッとします。とても繊細なところなので、一つの表現にしていくのは難しい作業だと思うのですが、そこは私もチャレンジしたいです!

中村:あとは、やっぱり、日下部さん演じる陽一との掛け合いの中で自然にそうなっちゃった部分もありますよね。それが楽しい。

森田:相手あってこそですよねー。日下部さんの陽一と、美貴さんの洋子だからの物語がやっぱり、唯一無二。

中村:そうですねー。陽一と洋子の二人の空気感って、特別感ハンパないと思うんですよね。 それを出していきたい。

森田:何をもってあんな神々しいカップルが生まれるのか、そこが知りたい。

中村:きっと、人生において、一番”大切”なひとなんだと思うんですよね。

南出:あーそれは、ありますね。

森田:うまくいくとかいかないとか、一緒にいるとか関係なくてね。

中村:そうそう。

南出:というか、それがばれるのが、すごいというかこわいというか、わかるもんなんだろうか。

中村:かけがえのない存在ですね。

南出:今日の対談きいて、ますますというか、とんでもなく、本番見るのたのしみになってきた。泣いちゃうかも。

森田:やっぱり、洋子は南出さんの理想の女の子なんですね。

南出:理想というか、心残りというか。決して取りに行けない忘れ物を、 せめて夢の中で取りに行く。みたいな。

中村:でも、ほんとにいい関係だし、陽一と洋子じゃなきゃ築けなかった関係だと思うんです。それをね、これから限られた稽古の中で、私も日下部さんと築いていきたいですよね。

森田:楽しみにしてます!

南出:はい、すごく。

中村:頑張ります。。。頑張ります! 理想の女性像!!

森田:南出さん、今日静かだったけど、言い残したことは?ない?

南出:ありますが、心のなかに仕舞って、 今度の戯曲の動力にします。このような僕に、お付き合いくださり、ありがとうございます。

中村:いえいえー!

南出:あ、僕ちゃうな。 みんなやね。だめや~

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